ジャーニーマップの導入

概要

オムニチャネルのカスタマージャーニービルダーを使用して、Appierがサポートするマーケティングチャネル全体で、迅速に個別に設計された包括的なキャンペーンを展開することができます。ジャーニーマップを利用すると、以下のことが可能です。

  • クロスチャネル統合:ウェブサイト、モバイルアプリ、メール、SMS、LINE、WebChatなどのさまざまなマーケティングチャネルのユーザーデータを統合し、包括的なユーザープロファイルを作成。これにより、多様なプラットフォームを通じてより多くのユーザーにアプローチできるようになります。
  • ユーザーベースのマーケティング:各ユーザーに合わせたキャンペーンを実施し、各接点での成果を詳細にトラッキング。これにより、最適化が必要なジャーニーのステップを迅速に特定し、コンバージョンを最大化できます。
  • 効率的なジャーニー マップの構築:直感的なインターフェース、多様な既製テンプレート、AI対応のジャーニーコパイロットを利用して、簡単にカスタマージャーニーを設計することができます。

主なコンセプト

ジャーニーマップは、ユーザーに異なる条件に応じてメッセージを送信し、ユーザーをジャーニーに導きます。異なるデバイスやチャネルを使用するユーザーは、ユニークな識別子であるuser_idとを基にして統合され、ユーザーそれぞれに合わせたスムーズな体験が提供されます。

ジャーニー マップには、トリガーメッセージ分岐待機退出の主要なコンポーネントがあります。

  • ジャーニー マップは、エントリートリガーから開始します。このトリガーは、過去の条件、リアルタイムイベント、日付形式のユーザー属性に基づいて設定することができます。トリガーの基準を満たすユーザー(会員登録したユーザーなど)がジャーニーにエントリーします。
  • ユーザーは、分岐パス(チュートリアル動画を視聴した/していないユーザーなど)と設定された待機時間に基づいて、異なるメッセージを受け取ります。
  • ユーザーは、マップ上の退出地点に達するか、退出基準(購入して、マーケティング目標を達成したユーザーなど)を満たすことで、ジャーニーを退出します。

要件

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注:

ジャーニーマップはベータ版の機能です。この機能を有効にするには、担当のカスタマーサクセスマネージャーまでお問合せください。

ユーザーデータの要件

ジャーニーマップの一部の機能には、ユーザーデータのトラッキングに関連する特定の要件があります。詳細は、以下のセクションを参照してください。

オフラインイベントとセグメント

ジャーニーマップでは、トリガーイベントと条件を設定時に、オフラインイベントを使用することができます。また、トリガーノードの条件として、オフラインセグメントも使用可能です。

ジャーニーマップでオフラインイベントまたはセグメントを使用するには、次の操作を行います。

  • オフラインイベントは、ユニークな識別子としてuser_idを使用し、 オフラインイベントAPI v2を通じてアップロードする必要があります。
  • オフラインセグメントはAIQUA上で作成され、オフラインイベントには、ユニークな識別子のuser_idを含める必要があります。詳細は、オフラインイベントによるセグメントを参照してください。

ジャーニーマップ内のオフラインイベントとセグメント使用に関する詳細は、オンラインユーザーとオフラインユーザーの結合を参照してください。

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制限:

オフラインイベントは、ウェブ内およびアプリ内キャンペーンで、リアルタイムトリガーイベントとして使用することはできません。

オフラインユーザー

オフラインユーザーをアップロードする際に、オフラインユーザーの一括アップロードAPIまたはユーザープロファイルの追加、更新機能を使用する場合、各ユーザーの記録にuser_idを含める必要があります。オフラインユーザーがジャーニーにエントリーするには、user_idが必要です。

日付形式データのトラッキング

ユーザーの属性やイベントには、誕生日やジャーニー終了日などの日付関連データが含まれることがあります。ジャーニーマップでは、以下の条件を満たすイベントや属性パラメーターを、日付型のデータに自動的に変換します。

  • 値は、YYYY-MM-DDの形式である必要があります。
  • パラメーター名は、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
    • パラメーター名はbirthdayです。
    • パラメーター名には、departure_dateregister_date_websiteなどの_dateが含まれます。

ユーザーデータが日付形式に変換された後、

  • ジャーニーマップで条件を設定する際に、過去次のその日またはその前その日またはその後期間中の演算子を使用することができます。
  • 日付形式のユーザー属性は、ユーザーがジャーニーにエントリーするための日付に基づいたトリガーとして使用できます。

チャネル連携

以下は、 ジャーニーマップで使用可能なAIQUAおよびBotBonnieチャネルです。一部のチャネルでは、追加の連携が必要になる場合があります。

チャネルAppierサービス連携が必要
ウェブプッシュ通知
アプリプッシュ通知
メール
SMS
サイト内
アプリ内
AIQUAAIQUAでこれらのチャネルを既に使用している場合、追加の連携は不要です。
LINEAIQUA BotBonnieAIQUA:追加の連携が必要です。詳細は、LINEとの連携を参照してください。
BotBonnie:追加の連携は不要です。
Facebook Messenger
WebChat
WhatsApp
BotBonnieBotBonnieでこれらのチャネルを既に使用している場合、追加の連携は不要です。

LINEとの連携

ジャーニーマップでLINEキャンペーンを使用するには、

  • BotBonnieで既にLINEを使用している場合、追加の連携は不要です。
  • これまでにLINEの連携を設定したことがない、またはAIQUAを通じてLINEの連携を設定したことがある場合は、Appierのエンタープライズコンソールを使用してLINE公式アカウントとの連携する必要があります。
    • 連携を行うには、 Appierエンタープライズコンソール(https://console.appier.com/)にログインし、 LINE連携ガイドに従ってください。
    • AIQUAを介した既存のLINEユーザーおよびそれらのユーザーデータは、ジャーニーマップで同期されます。