セグメントの作成

概要

オーディエンスセグメント機能を利用すると、共通の行動や属性にもとづいてユーザーをグループ化することができます。セグメントを作成すると、以下の操作が可能になります。

  • 全ユーザーに同一のキャンペーンを配信するのではなく、セグメントごとに関心や傾向に合わせたメッセージを届けることで、AIQUAキャンペーンをパーソナライズできます。
  • 既存のセグメントを活用することで、AIRISレポートをより迅速かつ効率的に作成できます。

また、統合セグメントは同一プロジェクト内のAIQUAおよびAIRIS間で同期されるため、キャンペーンの実施やレポート作成の効率化が図れます。

  • AIQUAで作成した統合セグメントは、自動的にAIRISのセグメントリストにも反映されます。
  • AIRISで作成されるすべてのセグメントは、デフォルトで統合セグメントとして扱われ、作成後はAIQUAのセグメントリストにも表示されます。

注意事項と制限

  • 各プロジェクトのタイムゾーンを基準に、過去7日間に使用されたセグメントのうち最新の50件のみが、毎日午前0時に自動更新されます。セグメントを更新するには、編集するか、キャンペーンまたはレポートで使用してください。

1.新しい統合セグメントを作成する

統合セグメントを作成するには、セグメントの作成画面を開きます。

AIQUAで統合セグメントを作成

[セグメント] → [セグメントリスト] を開き、[+ セグメントを作成] をクリックして [条件(ベータ版)] を選択します。

AIRISで統合セグメントを作成

または、[セグメント] から 「+ 新規セグメント] をクリックします。AIRISで作成されるセグメントは、すべて統合セグメントとして扱われます。

次に、イベントや属性にもとづいてセグメンテーション条件を設定し、特定のユーザーグループをターゲティングします。


2.セグメント条件となるイベントまたは属性を選択する

セグメンテーション条件を追加するには、[フィルター処理の対象] の横にある [+] をクリックし、ユーザーの絞り込みに使用するイベントまたは属性を選択します。

複数の条件を追加し、[および] または [または] の演算子で組み合わせることができます。各条件グループの演算子は、クリックすることで切り替え可能です。


3.各条件に応じたフィルターを設定する

条件が イベント属性 かによって、設定可能なフィルターの内容が異なります。

属性フィルター

ドロップダウンから演算子を選択し、比較値を入力します。使用可能な演算子は、選択した属性のデータ型によって異なります。

イベントフィルター

イベント条件では、イベントやその属性に基づいて、より細かい条件設定が可能です。

設定

説明

条件フィルター

イベント属性に対するフィルターを追加できます。ドロップダウンからイベント属性を選択し、演算子と比較値を指定します。使用できる比較演算子は、イベント属性のデータ型によって異なります。

集計

イベントまたはイベント属性の評価方法を指定します。以下のいずれかを選択し、演算子と比較値を設定します。

カウント:指定イベントの実行回数を評価します。

ユニーク数:ユーザーが指定イベントを実行した訪問回数を評価します。同じ訪問中に同じアクションを複数回実行しても、1回としてカウントされます。
合計:価格、購入数、イベントの実行時間など、数値イベント属性の合計値を評価します。

日付範囲

条件の評価対象となるデータの期間を設定します。以下の3つの方法から選択できます。

絶対時間:特定の日付を指定(例:「2023年1月1日」)

相対時間:現在を基準とした期間(例:「過去90日」「今日」など)。この期間は動的に変化し、リアルタイムで更新されます。
アノテーション:既存のアノテーションに設定された アノテーション日 を使用します。



4.条件グループを作成、管理する

同じ階層に複数の条件を追加すると、自動的に「条件グループ」が作成されます。以下は、条件グループA * と* 条件グループB の両方を満たすユーザーを対象としたセグメントの例です。

  • 条件グループA:過去1か月以内に、page_viewed または category_viewed イベントを 1回以上 実行したユーザー
  • 条件グループB:過去1か月以内に、product_purchased イベントを1回以上実行したユーザー

セグメンテーションの条件フィルターは、以下の操作で柔軟にカスタマイズ・管理できます。

新しい条件グループを作成

条件を別のグループに分割するには、該当の条件にカーソルを合わせ、表示される [+] ボタンをクリックします。

既存の条件グループに条件を追加

既存のグループに条件を追加するには、条件ブロックの最後に表示される [+] ボタンをクリックします。

条件グループの演算子を設定

条件グループは、ひとつ上の階層で指定された演算子([および] または [または])に従って評価されます。演算子は、クリックすることで切り替えることができます。

グループ間で条件を移動

条件はドラッグ&ドロップで、別の条件グループへ移動できます。

条件を削除

条件を削除するには、対象の条件にカーソルを合わせ、表示される [X] をクリックします。


5.プロファイル画面を設定する

[プロファイル] の横にある [プロファイル画面で表示する] にチェックを入れると、そのセグメントに含まれるユーザーのプロフィールページに、セグメント名が表示されるようになります。

この設定を有効にすると、ユーザープロファイルを開いた際に、そのユーザーが属するセグメントを確認できるようになります。


6.セグメントを保存し、到達可能なユーザー数を確認する

すべてのセグメント設定が完了したら、[作成] をクリックします。

セグメントの到達可能ユーザー数を確認するには、[セグメントリスト] から対象のセグメントを編集画面で開き、[ユーザーをセグメント化] セクションを確認します。